さて県道から沢の左岸に沿って山道に入り、沢を遡っていくと古い倒木が幾つも倒れており、それをくぐりながら進んでいきます。
付近に岩石はあまりないのですが、河床は丸石がごろごろしています。上から転がってきたのか、地層に埋まっていたものか。
洞窟まだかなあと思いながら登っていくと、丸石が幾つも重なり合って水を覆い隠すようにしているところまで来ました。
ここから水が湧き出しているようです。今回は雑草等の少ない晩冬の日を選んだため、水量は比較的少なかったのですが、丸石がまだ上流にあるところをみると、大雨の降った後などはこの上流にも水が流れるのでしょう
この少し先には、腕のたくさんある杉の古木が居ました。
その先は樹木がなく周囲とは植生の異なる、やや平坦な場所がありました。栗が落ちたりしています。ここだけ様子が違うのはどうしてなんでしょう。ちょっと見たところ人工の何かがあったような痕跡は見つかりませんでした。
確認した水源は洞窟ではありませんでしたが、先の地誌がわざわざ嘘を伝えたとも考えにくいのです。洞窟は倒壊でもしてなくなってしまったのか、あるいはもっと登った所にあるのか。少なくとも自分に霊験は顕われませんでした。もう少し登ってみればよかったかなあ。