日高市の高岡地内に幸様と呼ばれるお宮があります。
ここには神木にふさわしい立派な鹿の子木(カゴノキ)が立っています。
この場所に興味を持ったわけは、下に引用した文化新聞の記事を読んだからです。
鹿の子木
以下に文化新聞の記事を引用します。
日高市高岡地内の私有地に置かれていたお宮が荒廃したため、地元住民がお宮を再建、十五日に現地で再建の儀式と内輪の祝賀会が行われた。
再建されたお宮は、幸神様と呼ばれ、お宮の横にはご神木の「ナンジャモンジャの木」(カノコ木)が植えられ、この土地に住んでいた一家の守護神として屋敷の敷地内に奉られていたが、この住民が地区外に引っ越し、さらに土地が転売されたため、お宮を管理する人がなくなり、荒れるに任せた状態となっていた。
地元では元号が昭和から平成に変わる頃から、働き盛りの一家の主が事故や病気で倒れるなど、地区内に不幸が相次いで発生したため、住民が原因について思案した結果、特に思い当たるようなことがなく、唯一、荒廃して忘れられていた幸神様の存在が気がかりとなり、再建の声が住民の問から持ち上がるようになった。
そして住民がお宮再建を話題にするようになって以降は、不思議なことに地区内で連続していた災いがピタリと止まったことから、幸神様の存在が大きく感じられるようになり、地元では住民有志の問で、お宮の再建に向けての準備が進められてきた。
お宮がある土地は当時の所有者から転売され、現在は都内の人が所有者となっており、地元ではこの地主の了解を得てお宮を再建、今後は幸神様と御神木のナンジャモンジャの木を、住民が末永く奉り、地域の安泰と今後の繁栄発展を、幸神様に願って行くことにした。
なお十六日は完成したお宮の前に周辺住民約二十人が集まり、行者による儀式が行われた後、近くの公会堂で簡単な祝賀会を開催、式には地区外から小谷野五雄県議、清水満雄市議も出席した。
(写真)
再建されたお宮に詣でる住民たち