飯能百景 10

子の権現の二本杉

昭和13年3月31日

県天然記念物指定

大鱗山雲洞院天龍寺(通称子の権現)は、市街地から西北酉約15㌔㍍離れた奥武蔵高原の一部をなす標高約6百40㍍の山頂に建っています。

現在は林道の開発が行われ、急坂を下って中沢方面へ、さらに反対側上久通、南川方面への道路があリ、車による登山が可能です。

山門前に立つ南北2本の大杉は、昭和34年9月の伊勢湾台風によって枝葉をはじめ本幹まて被警を受け、とくに北木は地上約10㍍付近で切損しています。その後、昭和49年8月7日午後南木に落雷し、そのため樹皮がはがれ、雷は木の幹を下って根元から抜けたもようです。なお幹は空洞になっており、発火したため消火困難となり、チェーンソウによって幹に穴をあけ消火に成功しました。2本の根元は約2㍍の高さにおよぶ竹材で周囲を保護され現在は樹勢を回復しています。

木の大きさは、次のとおりです。

南木…樹高(台風により本幹上部切断、切断前は36㍍)目通り7・85㍍、根廻り11・5㍍、枝張り東西7㍍。

北木…樹高約10㍍、目通り5・4㍍、根廻り7・7㍍、枝張り東西13・5㍍、南北11㍍。

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