飯能百景 11

竹寺

この寺の特異な点は神仏混ごうで、お寺の入口に赤い鳥居が立ち、参道の両側は竹寺の名にそむかぬ竹林があります。

明治元年の神仏分離令にもれたことで、境内に牛頭天王社があり、本堂内には仏壇もあって寺の形式を整え、本堂の左手に赤い鳥居があり、茅の束ねた丸い輪をくぐり、急な30余段の石段を登るとわらぶきの立派な神社があります。

お寺とお宮が同居して、寺は天王山八王寺が本名で、秩父の三峰、都下の高尾・御岳山と同じ山岳仏教の系統をひいています。また、神社は「牛頭天王」という各地にある八坂神社の流れをくんでいます。

明治維新に行われた神仏分離令以前をそのまま伝えているのは、この八王寺が東日本で唯一のものと思われてます。

戻る