大山信仰は、神奈川県にある大山阿夫利神社の信仰で、本社に大山祇大神、奥社に大雷神、前社に、高龗がまつられていて、別名、石尊大権現ともよばれていました。
雨乞いの神として、地方の信仰をあつめ、飯能周辺でも毎年この神社へ豊作祈願のため白衣振鈴の姿で、講中そろって参詣したといわれています。
この神社へ通ずる道は、鎌倉街道の裏街道となっていて鎌倉街道ともよばれていましたが、このあたりでは鎌倉街道というより大山街道のほうがなじみ深く、道しるべなどもたいてい大山街道となっています。
入間川に、橋が架けられる以前は、渡船場があって、船で川を渡っていました、明治45年に橋を架けましたが、建設費200円を捻出するため、通行料を徴集するように記さ
ています。
通行料は、徒歩1人5厘ただし、3歳以上10歳未満の者は半額・牛馬は、1銭・荷牛馬車1銭5厘・人力車1銭でその他荷車・駕籠・自転車などがあってそれぞれ料金が定められていました。(明治45年には白米1㌔㌘は17銭9厘でした。)