飯能百景 31

天目指峠

この峠は、飯能市と入間郡名栗村の境にあり、吾野の谷と名栗の谷とを結ぶ標高490㍍の重要な峠です。飯能市の畑井から名栗村森河原へ通じる道が、伊豆ヶ岳山稜を越えるところにあって、現在は車道が通っています。古い峠は、50㍍はど西へ登ったところで、杉林の中の静かな峠で小さな祠があります。

峠の名の由来は,アマメ柿(天然の甘柿)があった指(焼畑)という意味からつけられたといいます。

峠を南北方向に刈場坂断層が走っています。峠の北側にある下久通の集落付近の河床に、ウミユリ、フズリナなどの化石を含んだ秩父古生層の石灰岩が見られます。

伊豆ヶ岳と子の権現を結ぶ奥武蔵の代表的ハイキングコースのはぼ中間で、伊豆ヶ岳から約1時聞30分で達します。

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