このトンネルは、飯能市と秩父市を結ぷ交通の難所として知られる正丸峠約10㌔㍍を約2㌔㍍のトンネルで結んだものです。
昭和52年度を初年度とした総事業費50億6千万円の工事で6年間にわたる工事の末、完成したものです。57年11月20日に、テープカットが行われ、飯能市と秩父市を結ぶ重要な交通機関として利用されています。
このトンネルの、両坑口付近は、曲線の摺付区間に入っていて、掘削断面、明暗の急激な変化を極力さけるため、飯能側を400㍍、横瀬側を220㍍の曲線半径としています。
縦断勾配は両坑口とも河川を横断するため、全体として、横瀬側が高く両坑ロの高低差が約50㍍あります。
トンネル内の車道は6㍍で、両側に歩道があります。また、押ボタン式通報装置、非常用電話機、警報表示板、消火栓などの非常用設備によって通行の安全をはかっています。