この山は、飯能市と名栗村の境の山稜に聳える山です。正丸峠から南へ尾根伝いに約2㌔㍍のところに851・4㍍の伊豆ヶ岳の残丘があワます。チャートからなっているこの山は、規模は小さいものですがけわしい山です。山頂付近には短いながら鎖場となっていて、男坂とゆるやかな女坂があります。
山名の由来は、伊豆半島が見えるとか、ユズの木があったとか、突き出した(イズ…柳田国男説)神のいるところ(タケ)を意味するなどの諸説があります。
伊豆ヶ岳は、高麗川と名栗川及び秩父郡の横瀬川をふり分ける分水嶺上の最高峰で、標高が低い割合に荒々しい岩峰で、武甲、大持・小持・二子山などが見え360度の展望はすばらしいものです。正丸峠とともに中心的存在になっている山です。子の権現と正丸峠を結ぶハイキングコースの中間にあってこの三つを結んで歩くのが最も普通のコースですが、そのほかにも登降路は各方面に通じているので、好みによって各種のコースを、組み合わせることができます、ハイキングに最適のこの季節、皆さん伊豆ヶ岳からの展望を楽しんでみては。