この池は、雨乞池、または雨乞渕といいます。多峰主山頂近くにありながら、かつて水のかれたことのない池です。
古くは、この上手に、高龗・闇龗(雨をつかさどる神として古来祈雨・止雨の神)がまつってあって、近郷の人たちの信仰が厚かったものです。
田畑の作物がかれるような旱天が続くと、ここに集まって、神に雨を乙い、池のまわりでにぎやかなお祭りをしたといいます。「この水を濁すと雨か降る」といい、また、鼻をつまみ息を止めて七回りすると、池の中に異変がおこるというような伝説もありました。
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