飯能百景 53

円泉寺

この円泉寺は、飯能の東方、大字平松にあります。

弘法大師が淳和大阜の天長年間(824〜834)のころ奥州遊化のとき創建との言い伝えがありますが、亨保年間(1716〜1735)中興開山慶秀が再建したといいます。

本堂は、天保15年(1844)4月に再建しました。妙見堂の創立は不明ですが、弘化年間(1844〜1847)に当村綿貫家からの出身者が納めたといわれています。また、この寺にある忠魂碑は、第二次世界大戦までの精明地区出身の英霊をまつるもので、戦後小学校校庭から移動したものです。

この寺の十一面観世音は、高麗坂東札所の第3番、武蔵野33観音札所の第25番です。ほかに武蔵野七福神(福禄寿)を祭ってあります。

福禄寿は、長いアゴヒゲが特長の中国風です。ここの福禄寿は、川越城守の用度係某が天明の飢饉を避けるため勧請したものです。

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