この聖天渕は、県道飯能・名栗線から大正橋を渡り、左手に折れていき、原市場地区の金山と呼ばれるところの上流にあります。
この金山とは、鉱山の別名で、鍛冶屋の神様、金山彦神のことでもあります。最近この地から、金屎(鉱滓)がみつかったところから鍛冶屋さんがいたと思われます。金山彦神社はすでにありませんが、鍛冶師は必ず祭っていました。
聖天渕は、大岩が立ちはだかっていたため、流路は渕をなし「平水一丈四、五尺、滄浪盤渦す、淵上厳頭に聖天祀あり」(風土記稿)と、現在もその景観が保たれています。
この淵もつりのシーズンには、たくさんのつリ人でにぎわっています。