阿須のカインズホームの裏に「古明神」と呼ばれる祠があります。
これは阿須の交差点を南に向かった道沿いにある赤城神社の旧社地であるとのことです。
山崎修二氏の『阿須ふるさと散歩』に拠れば、赤城明神は天正四年(1576)にこの地に勧請され、
文化二年(1805)に入間川による土地の侵食のために社は現在の地に移ったということです。
とはいえ戦前まではお祭りがここで行われており、昭和五十年ごろに石柱の奉納があるなど、
現在でも地元の方の尊崇を受けている場所です。
また社は「山神社」「明神社」のふたつあること、神木に白蛇の伝説があることなどから
この霊地の起源はもっと古いものではないかと考えてしまいます。
ここの南東がかつて「丹屋敷」という地名であり、そこの主と関係がないはずはなかったろう、とも。
鳥居はふたつあります。
このあたりは広葉樹が多く、境内は明るい雰囲気があります。
左に「山神社」、右に「明神社」の石柱があります。右手の、明神社脇にある杉が神木であると思われます。 現在ではすでに枯れてしまっているようです。