伊勢参宮の通行手形



伊勢参宮の通行手形

近世、幕府や諸藩が治安維持のため、交通の要地に関所を設置しました。

幕府直轄の関所は、東海道箱根、今切、中山道碓氷、福島などがありますが、ここを通行するには通行手形がなければ許されませんでした。

次のものは、下赤工の山川信一氏所蔵の文書です。

差上申手形之事 武州高麗郡下赤工村百姓拾三人此度伊勢参宮のもの共、 仕度罷通申候間 御関所無相違御通被遊可被下候 為後日之手形差上申処 仍而如件 大岡兵庫頭領分 安政四已年正月十二日 武州高麗郡下赤工村 名主 栄次郎 相州箱根御役所御役人中様

農閑期を利用して、信仰と遊山を兼ねて徒歩旅行をしたものと思われます。

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