飯能第一小学校では、明治四十三年十二月に、小学校を卒業して家事に従事している人(当時はほとんどの人が、上級学校には進まず農業に従事した)を対象に、実業補習学校を開設しました。
冬の農閑期だけの夜の開校であり、大正八年に農業補習学校と改名され、大正十三年に公民学校と改名されるまで続いております。
周辺の村々でも、大正八、九年になってから農業補習学校として出発したところが多いようです。
大正十五年には、原市場や東吾野では、青年訓練所が開設され、入営前の勤労青年の軍事訓練を主眼として教え、終了者は兵役年限を六か月短縮する資格が与えられました。
さらに、昭和十年四月一日に青年学校令が公布され、町村のみならず、事業所がその社内に勤労青少年向きに付設したものが多かったようです。
いずれも、義務教育以外の教育ですが、これに関する資料が不足しております。資料をお持ちの方、体験された方などお教え下されば幸いです。