キリスト教を禁じるために、寺院が檀家を個人ごとに証明した簿冊を宗門人別帳・宗旨人別帳・宗門改人別帳などといいます。
これには戸主以下家族や奉公人の名前、性別、年齢などが書かれています。
江戸時代は、現在のように戸籍をあつかう役所がありませんでしたから、この人別帳が戸籍を証する役割りも果たしました。
当時の人口や家族構成を知る上で、貴重な資料ということがいえます。
現存する人別帳のうち、江戸中期のいくつかを集計してみますと、一家族当たり五・二人という数字がでました。
少ない資料の中での数字ですから、正確ではありませんが、およそ五人位が平均的家族構成であったように思われます。
これらをより正確にするためには、多くの資料が必要となります。宗門人別帳にかぎらず、市民のみなさんで資料をお持ちの方はぜひご提供下さい。